
4月下旬頃から塔体の外部足場が高くなってしまったため、内部のエレベーターシャフト部分が隠れてしまっていましたが、見えないところで着々と組み立ては進んでおり、今日久しぶりに頭を出しました。

いま見えているところは北(画面手前)側のシャフトの一部だと思います。
さて、今日は撮影に出たのが夕方6時前くらいでした。こんな時間帯でもこれだけ現場が見られるなんて、やっぱり冬に比べていい季節ですね。今日はちょっと遅めの5時半ごろになってもタワークレーンが動いていたのですが、その動きが止まったので、思いついて、あるタイミングを待ちかまえてみました。15分ほど見ていると、そのときは来ました。

やはり。タワークレーンのオペレーターの方はどうやってあの高いところにある操縦室まで行き来するのか、まさかクレーンに吊されて行くのではあるまいと思っていましたが、上の画像(中央付近。鉄骨に隠れて見えにくいですが)のように、地道にハシゴを上り下りするしかないわけです。それでも、安全帯のランヤード(胴綱)を付け替えているのか断続的に止まっているとき以外は、本当にヒョイヒョイと降りていってしまうので、割とあっという間な印象でした。
今年2月にスペインへ出張したのですが、サクラダファミリアの横を通ったときクレーンを見て「このハシゴを毎日上り下りするのか。ここで働いている人は大変だな」と思ったものの、よく見れば日本のクレーンだってエレベーターが付いているわけではありません。新タワーの現場はこれからもっと大変になるということなのでしょう。

それにしても、本当に日本のクレーンは丈夫に見えます。比べて見ると、スペインのクレーンの鉄骨はほとんどジャングルジムの鋼材くらいの細さに見えます(実際はそんなに細くはないですが)。