目的は、ドイツ国内で2番目に高い建築物であるフランクフルトのテレビ塔「Europaturm」を見ることです(首位はベルリンのテレビ塔)。「Europa」はそのままヨーロッパ、「turm」は英語でいうtowerなので、日本語にすると「ヨーロッパ塔」という何のひねりもないネーミングです。ちなみに読み方は「オユオパトュアム」とかそんな感じらしいのですが、たぶん10回言っても通じないと思います。
で、本来であれば遠くからの眺めと近くに寄っての2カ所から見たかったのですが、あいにく時間が限られていたため市街中心から離れることができません。第2回空撮プロジェクトにご参加いただいたたわわさんから、マインタワーというビルから見えるということを教えてもらったので、そこへ行ってみることにしました。
マインタワーは金融街の真ん中に建っている200m級のビルですが、フランクフルトはドイツ屈指の国際都市とはいえ東京にくらべればこぢんまりとした街で、周囲も公園になっていたりして割とのどかな雰囲気です。日曜の夕方なのでそもそも人っ気がないというのもありますが。

展望台の入場料は5ユーロでした。マインタワーはアンテナまで含めた高さが240m、屋上高さが200mなので、ビックリするほどの超高層というわけではありません。でも展望台では屋外に出て開放感が味わえるので、これで5ユーロならなかなかいいじゃないかと思いました。六本木ヒルズ森タワーのスカイデッキが238mなので、高さのクラスとしてはだいたい似たようなものと考えていただければと思います(ただ、六本木ヒルズは1800円かかりますが)。
で、マインタワーから眺めるオユオパトュアムはこんな感じでした。

円盤のようになっている部分にはかつてレストランやクラブが入っていたそうなのですが、1999年に閉鎖されて現在は上れないそうです。といっても実際に確かめたわけではないので、本当は近くまで行ってみたかったです。
Europaturmは1979年竣工ですが、東京タワーと同じく地デジ対応のためにアンテナを付け替えており、当初は331mだった全高が2004年の工事で337.5mに伸びたそうです。しかもアンテナの吊り上げにはヘリコプターを使ったということで、マニア的にはぜひその工事を見てみたかったところです。
マインタワーの展望台からはフランクフルトの金融街を見渡すことができて、景観的にも満足のゆくものでした。


曇りの夕方なので空模様が残念ですが、ヨーロッパは年がら年中こんな天気のような気もします。周囲の高層ビルも美しかったので、定点観測仲間でビルマニアのなかやんさんが見たら何と言うだろうかなどと考えるとまた興味深い街でした。もし再び来ることがあれば、街が動いている平日にじっくりビルや町並みを眺めたいと思います。