2009年05月31日

レア画像

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雨の日が続いています。昨日エレベーターシャフトの一番上に吊り上げられた「夢か希望の入った箱」(独自名称)は休工日の今日もそのまま置かれています。いま大地震が起こらないことを祈ります。

昨日この箱を「初めて見た」と書きましたが、現場を注意深く見てみたら、押上駅−業平橋駅連絡通路の出口跡のあたりに1個置いてあるのが確認できました。

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確かめてみたら何カ月も前の画像にも写っているので、単に私がこの箱に単体で注目したことがなかったというだけでした。今日時点での塔体全体をざっくり見るとこんな具合です。

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さて、5月も最終日を迎え、「近隣の皆様へ」の掲示内容が更新されました。

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現在約49mという工事の進捗はともかく、左下の北鼎(かなえ)塔体鉄骨建方状況と説明されている写真……

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そうそうこれこれ、こういう写真を待っていたんですよ! 下から見上げた様子は誰でも撮れますし、水平に見渡したくらいの画も、いまならまだ周辺のマンションに住んでいる人が押さえてくれています。しかし、塔体の内側は空撮でもしない限り、関係者以外が目にすることはできないわけです。Blogで誰でも画像を発表できる今だからこそ、こういった写真の希少性は相対的に高いものと言えるでしょう。本当は広報担当者Blogなどでこういう写真をガンガン上げていただけると、我々現場ウォッチャーの工事に対する理解も深まるのですが……。
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2009年05月30日

夢か希望の入った箱

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今日は、塔体内側のエレベーターシャフト部分の頂上に、箱のようなものが置かれているのが確認できました。

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箱の中身は書かれていないので、残念ながら何が入っているかはわかりません。ここは美しく、「夢」ないし「希望」が入っている箱ということにしておきましょう。「夢と希望」だとちょっと欲張りな気もするので、「夢か希望」にしたいと思います。

しかしこの夢か希望の入った箱、私が目にしたのは今日が初めてなのですが、現場に登場するのは初めてではないようなのです。昨日朝のNHK首都圏版で東京スカイツリーのことがとり上げられたのですが、その映像の中にこの箱が映っているのが確認できるのです。

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(NHK総合「おはよう日本・首都圏」2009年5月29日放送より)

番組中、これは「東京スカイツリーの完成までを見守るブログ」のさえパパさんを紹介する部分の映像で、おそらくインタビュー時にあわせて撮影されたものだと思うのですが、さえパパさんのブログによるとそれが5月18日。夢か希望は少なくとも先週にも、あるいはずっと前から新タワーに積み込まれていたようです。
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2009年05月29日

珍しく変わらない

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昨日の全景と見比べてみても珍しく代わり映えのしない現場です。このBlogを始めたころは1日2日はおろか1週間以上特に変化のないこともザラでしたが、あっという間に工事が進む最近ではこれだけ変化がないのも久々です。といってもここから見えないだけで、南(画面奥)側や内部では作業が行われているでしょう。今日も雨なのでコメントはこれくらいです。

2009年5月31日2時15分追記:冒頭の「昨日」が当初「機能」になっていたのを修正しました。ご指摘いただいた方、ありがとうございます!
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2009年05月28日

両駅連絡通路の入り口

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久々に雨です。今日も塔体の鉄骨などが確実に上に伸びているのが確認できますが、雨の中で望遠レンズに付け替えてカメラに水が入るとイヤなので全景のみです。

今日出かけたついでに、先日触れた押上駅−業平橋駅の連絡通路入り口にもう一度行ってきました。前回の画像

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は2008年8月31日に撮影したものだったので、最新の状況を見ておきたかったのです。すると、隔壁がちょっと手前に移動しており、隔壁自体に以前はなかった扉が取り付けられているのがわかりました。

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駅の案内図は2003年3月現在の内容ということで、半蔵門線の押上延伸直後に描き直されたもののようですが、この案内図にはまだ業平橋駅の3〜5番ホームが残っています。

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そう思っていたら、ヤフーの地図に関する実験サービスサイト「LatLongLab」で、10年前の東京の地図と現在の地図を見比べられる「TOKYO decade」というコーナーがつい3日前にオープンし、ブロガーの間で大盛り上がりという情報を小耳に挟んだので、私も先進的ブロガーの仲間入りを果たすため早速アクセスしてみました。押上駅のこの場所を拡大してみると、確かにここから業平橋駅ホームまで通路でつながっているのがわかります。
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2009年05月27日

最後の防護構台鉄骨

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今日は久しぶりに正午ごろに撮影したので、いつもより逆光度合いの高い画像になっています。

塔体本体の鋼管型鉄骨も着々と組み立てられておりまして、今日はちょうど私が毎日見ている北(画面手前)側の頂点付近で新たな鉄骨の取り付けが行われました。

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そのほか、昨夜も防護構台の取り付け作業が行われたようです。これで防護構台の鉄骨は揃ったので、あとはこの部分に防護板をはめ込めばすべて完成ということになります。

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2009年05月26日

いまは中心がわかる

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昨日に引き続き、中央のエレベーターシャフト部分の組立てが見える場所で進んでいます。

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このように中央部分の組み立てが目に見える時期は重要です。なぜなら、この位置をずっと真上に見上げたその先に、タワーの頂点が位置することになるからです。

新タワーの根元は三角形なので、いま全体がきれいに収まるように撮影しても、画像の中心がタワーの中心と一致するとは限りません。ですので将来、完成した新タワーを真ん中に撮った画像と、建設中の様子の画像を重ねて見比べたいという人は、今日のように中央部分が見えているときに、そこが真ん中になるような撮影の角度を探しておくと良いと思います。
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2009年05月25日

降りる

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4月下旬頃から塔体の外部足場が高くなってしまったため、内部のエレベーターシャフト部分が隠れてしまっていましたが、見えないところで着々と組み立ては進んでおり、今日久しぶりに頭を出しました。

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いま見えているところは北(画面手前)側のシャフトの一部だと思います。

さて、今日は撮影に出たのが夕方6時前くらいでした。こんな時間帯でもこれだけ現場が見られるなんて、やっぱり冬に比べていい季節ですね。今日はちょっと遅めの5時半ごろになってもタワークレーンが動いていたのですが、その動きが止まったので、思いついて、あるタイミングを待ちかまえてみました。15分ほど見ていると、そのときは来ました。

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やはり。タワークレーンのオペレーターの方はどうやってあの高いところにある操縦室まで行き来するのか、まさかクレーンに吊されて行くのではあるまいと思っていましたが、上の画像(中央付近。鉄骨に隠れて見えにくいですが)のように、地道にハシゴを上り下りするしかないわけです。それでも、安全帯のランヤード(胴綱)を付け替えているのか断続的に止まっているとき以外は、本当にヒョイヒョイと降りていってしまうので、割とあっという間な印象でした。

今年2月にスペインへ出張したのですが、サクラダファミリアの横を通ったときクレーンを見て「このハシゴを毎日上り下りするのか。ここで働いている人は大変だな」と思ったものの、よく見れば日本のクレーンだってエレベーターが付いているわけではありません。新タワーの現場はこれからもっと大変になるということなのでしょう。

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それにしても、本当に日本のクレーンは丈夫に見えます。比べて見ると、スペインのクレーンの鉄骨はほとんどジャングルジムの鋼材くらいの細さに見えます(実際はそんなに細くはないですが)。
posted by hidaka at 17:46 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場全景

2009年05月24日

東武新社屋クレーン1基消える

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日曜休工日です。昨日の午後は目に見える大きな変化は無かったようです。昨日見た東武鉄道本社新社屋のクレーンは、解体中の1基が基部まですべてなくなり、クレーンが取り付けられていた柱のみになっていました。

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遠くから見た新社屋は東京スカイツリーts建設風景さんがキャッチされていましたのでぜひご覧ください。
posted by hidaka at 16:50 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場全景

2009年05月23日

クレーン解体

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昨夜、防護構台がまた1区画新たに設置されたようです。

さて、タイトルに「クレーン解体」と書きましたが、まだ工事が軌道に乗り始めたばかりのこの現場でもうクレーンがお役御免になったわけではありません。このすぐ近くで行われている東武鉄道新社屋の工事現場で、2基の大きなクレーンのうち1基が解体されているのを今日目撃したのです。

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かなり慎重に作業が行われていたので完全に下ろすところまでは見ている時間がなかったのですが、むしろ気になるのはもう1基のクレーンをどうやって下ろすかというところです。小さいクレーンを上げてそれで下ろし、小さいクレーンのほうはパーツ単位にばらしてエレベーターで下ろすといった説明がされることが多いですね。
posted by hidaka at 13:42 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場全景

2009年05月22日

細かい見どころ多数

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あっと驚く変化はありませんが、昨日と今日の全景を見比べると、最近現場で行われている代表的な作業のダイジェスト版であるかのようです。

ひとつは何度も書いてきた、北(画面手前)側の線路上空に設けられている防護構台の組み立てが進行したこと、もうひとつはタワー塔体外部の足場の一部が高くなったこと、そしてもうひとつは

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塔体本体の鉄骨がさらに伸びたことです。伸びた部分は緑色の仮支えで受けているようにも見えますが、鉄骨の複雑な前後関係がこの画像からでは非常に読み取りにくいので、この部分の塔体の重さが既に仮支えにかかっているのか、はっきりしたことはわかりません。すぐ近くまで行って見たいものです。
posted by hidaka at 13:24 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場全景

2009年05月21日

美しい防護構台

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西(画面右)側半分ほどの防護構台が完成した模様です。まっすぐ並んだ防護構台は美しいですが、その後ろにある部分が隠れてこちらから見えなくなってしまうのがちょっと残念でもあります。

今日もまたコメント欄からお便りをいただきました。

「これからも眠気に負けずがんばってレポートをお願いします」

応援本当にありがとうございます。ただ、まだそう長くないとはいえ私のこれまでの人生を振り返ると、「眠気に勝つ」そして「がんばる」、この2点についてのムーディーズ格付けは「非常に投機的」ですので、このBlogもあまり期待はされず何となくご覧いただくことが、日々の健康増進には効果的なのではないかと思います。すみません。
posted by hidaka at 16:29 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場全景

2009年05月19日

防護板に気を取られる

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線路上空に作られつつある防護構台で、2番目に防護板が入った部分と同じく3番目に入った部分の間、言うなれば2.5番目の区画に新しい防護板が入りました。

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あと、防護板ばかりに気を取られてズームインするのを忘れましたが、タワー塔体本体の南(画面右奥)側の鉄骨がさらに高く伸びています。
posted by hidaka at 16:23 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場全景

2009年05月18日

塔体全景など

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タワー塔体の東(画面左)側に、ある程度組み立てられた鉄骨から成るパーツが確認できます。

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上の画像では左の緑色のクレーンの向こう側と、右にありますが、右側のはALCパネル(軽量発泡コンクリート板)が取り付けられているようにも見えます。するとこれは将来のエレベーターシャフト部分でしょうか……素人目ではスケール感や素材感が分からず確信が持てないので、「よくわかりません」ということにしておきましょう。

今日時点でタワー塔体部をざっくり見渡すとこんな様子です。

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2009年05月17日

毎日足場

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日曜休工日ですが、昨日撮影したときから足場がさらに高くなっていることがわかります。もう毎日どこかは高くなっていくという具合ですね。
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2009年05月16日

現場ウォッチャーの輪

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現場で見た目に分かる変化は、足場がさらに高くなったのと、線路上空の防護構台の鉄骨が増えたといったところです。

この日は、近所の「枕橋茶や」で写真家・小野寺宏友さんが主催した「東京スカイツリー定点観測写真講座」に行ってきました。(このエントリの更新時刻は現場の撮影時刻に合わせてあるので、時制的にはこれから「行ってきます」と書くのが正しいのでしょうか)

講座の模様はあちこちでリポートされるのでその記事に譲るとして、以前から私もときどき拝見していたBlog「題名の無いフォトグラフ」を書かれているオーケー∵さんにお目にかかることができました。現場の写真をよく掲載されていたのでチェックしていたのですが、お互い「ああ、あのBlogの」という感じでお話も盛り上がりました。このように徐々に現場ウォッチャー同士がノウハウを交換しながら、新タワーの成長をよりうまい具合に見ていけるようになっていければと思います。
posted by hidaka at 14:14 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場全景

2009年05月15日

防護構台3区画目

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昨夜の工事で、東武伊勢崎線上空の防護構台が3つに増えました。防護板自体はこれから設置するようで、まだ支柱となる鉄骨のみです。

タワー本体では南(画面奥)側に新たな仮支え(緑色の鉄骨)が見えてきたのと、西(画面右)側の足場がさらに高くなったのが確認できます。

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posted by hidaka at 13:30 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場全景

2009年05月14日

綱引き

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一番西(画面右)の防護構台で、防護板の枚数が増えました。これでこのセクションの防護工事は完了でしょうか。

さて、低層棟屋上の資材ヤード東(画面左)側に新しいクレーンが追加されるようで、その組み立てらしき作業が行われていました。

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クレーンの部品をつり上げるのは別のクレーンの役割ですが、水平位置の微調整はやはり人間の仕事のようで、さながら綱引きのようにして何名もの作業員の方々が部品を人力で引っ張っているのが見えました。
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2009年05月13日

仮受けがさらに高く

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タワークレーンの周囲に組まれている緑色の仮受けがさらに高くなりました。

昨日の更新に含めるのを忘れていたのですが、12日の朝8時ごろ(私としては早朝も早朝な時間帯です)押上駅の近くを歩いていたら、塔体の鉄骨を乗せたトラックが現場に向かって走っていくのを偶然見ることができました。

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posted by hidaka at 16:40 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場全景

2009年05月12日

ついに開いた

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先日より設置の始まった防護構台、次は最初の部分のすぐ東(画面左)側に取り付けられるかと思いきや、1列飛ばして西(画面右)から3番目の部分にできました。西から2番目の部分は支柱となる鉄骨を両隣と共有するような形になるのかもしれません。

さて、昨年4月に現場の観察を始めた当時から私が気になっていた場所があったのですが、ついにそこに変化が見られました。

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この地下に続く階段は、業平橋駅と地下の押上駅を結ぶ連絡通路の名残です。

いま現場となっている場所はかつて東武伊勢崎線の貨物ヤードだったわけですが、それが段階的に廃止され、代わりに1990年ごろには業平橋駅の3番・4番・5番ホームが設置されたそうです。いまのこじんまりとした業平橋駅からは想像もできませんね。で、それらの新ホームからは、この連絡通路を通って京成押上線・都営浅草線の押上駅に行くことができたのだそうです。私は両駅の当時を知らないのではっきりしたことはわからないのですが、想像するに、現在の押上駅A2出口から入った突き当たり

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の部分につながっていたのではないでしょうか。2003年3月に地下鉄半蔵門線が水天宮前から押上まで延伸し、東武伊勢崎線との直通運転が始まると、この連絡通路は廃止され、業平橋駅3〜5番ホームも撤去されたということです。

おそらくまだ連絡通路自体は残っていると思うのですが、東街区の工事にあたって、連絡通路とこの入り口は邪魔になるので、いつかは撤去されると思っていました。ついに入り口のシャッターが開いたので、いよいよ撤去工事が始まるようですが、かなわないことだとはわかっていても、埋めてしまう前に一度はこの連絡通路を通ってみたいものです。
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2009年05月10日

スーパーメカニカル再来

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特に触れてはきませんでしたが、32階建ての高層棟が建つ東街区(画面左端)でも4月中旬から工事が始まっています。もちろん、最初の作業は地盤改良そして基礎工事から始まるわけですが、昨年夏から長い期間をかけてタワー塔体部分の基礎工事をしていた丸五基礎工業がここでも施工を担当するようです。そしてそして、

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あの「スーパーメカニカル」が久々の登場です(正確には5月2日に再登場を確認しています)。巨大高層建築物を支える縁の下の力持ち――いや、「縁の下」などという表現は適切ではないかもしれません。物理的な位置は確かに縁の下ですが、その役割は上部の躯体同様に重要なのですから――に敬意を表して、製造元・三和機工の製品紹介ページにある力強い詞章をいまここにあらためてご紹介したいと思います。

ケーシングを全周回転させながら、硬い岩盤や地中障害物を掘削するスーパーメカニカル。その凄まじい切削力。全ての点で場所打ち杭施工の常識を塗り変えました。あらゆる難条件に闘いを挑みます
(強調筆者)
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