2010年07月31日

第5回スカイツリー空撮プロジェクト

昨年10月から始めたスカイツリー空撮プロジェクトも早5回目(うち私が乗るのは4回目)になります。漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所“下町タワーの巻”』(集英社「週刊少年ジャンプ」2010年34号298ページ)で、

中川「アマチュアカメラマンのグループもヘリをチャーターして来ますよ」
両さん「本当かよ」


というやりとりがありますが、本当です。

今日はヘリコプターを格納庫からエプロンへ出す貴重なシーンを見ることができました。

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その代わりといってはなんですが、水蒸気がかなり上がっていて視界はかなり残念な感じでした。

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最新のデジタル技術(※)を駆使してもこのくらいまでしか改善しません。

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※NHKの歴史遺産を取り上げるような番組で「最新のデジタル技術によって壁画がよみがえりました」などというナレーションとともに、古ぼけた絵が一瞬でクッキリ鮮やかになるシーンがありますが、あれ、使っているツールがコンピューターなだけで、やっていることはたぶんすごくチマチマとしたPhotoshop的手作業、あるいはマシだったとしても何度となく繰り返し試す必要のあるパラメータ調整作業ですよね。一発で手直ししてくれる夢のようなアルゴリズムなんてまだないと思います。

第1展望台の上には次の建方作業で塔体に組み付けられる鉄骨がたくさん横たわっているのが確認できました。

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いままでは資材ヤードが地上だったので次にどの鉄骨が組まれるか容易に予想できましたが、これからは定期的に第1展望台上ヤードを確認する必要が……ってそれは無理です。そして、400m超えをした中心のシャフト部分だけでなく、その周囲の鉄骨部分も着々と作業が進んでいるのが確認できます。このくらいの高さになると、鉄骨もだいぶ細くなりましたね。

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都営浅草線で分断されている東街区の状況です。

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あとはちょっとおまけで、ヘリコプターの動きでかなりブレている画像です。

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明日、私は乗りませんが第6回スカイツリー空撮プロジェクトを開催します。きっと、何人かの有力スカイツリーウォッチャーの方のBlogに画像が載ると思いますので、どうぞお楽しみに。
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2010年07月30日

400m超えのシャフト部材が上がりました

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待機中に何度も「そろそろきたか」と思って没映像を大量生産してしまったため、肝心のときに動画用カメラのバッテリーが切れてしまいました。最後のところは静止画で勘弁してください。
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2010年07月26日

西荷揚げクレーン設置

従来タワークレーンは3基体制でしたが、今後は第1展望台までの荷揚用クレーン2基+塔体建方用クレーン2基の計4基になります。新体制を整えるため、7月1日からクレーンの盛換え作業が行われていましたが、今日でほぼ完成です。

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地上から400mの高さで、クレーンのジブに作業員の方が上がって接合作業を行っていました。

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ちなみに、東西の2基が荷揚用、南北の2基が建方用です。建方用はさらに上を目指しますが、これまでは塔体の中をはい上がっていたのに対し、今後はマストを継ぎ足していくので、かなりヒョロリとした印象になるのではないかと思います。

あとは、最近画像を上げていなかったのでおまけです。

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(2010年6月12日)

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(2010年7月15日)
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2010年03月07日

建設現場通り抜け見学会

またまたBlogの更新がすっかりサボり期に入ってしまってすみません。ただ、このBlogを始めてから2年近くになりますが、以前からご覧いただいている方にとっては、私が時々くたびれモードになって突然1〜2カ月くらい更新を休んでしまうのにはもう慣れっこだと思います。なんでもそうですが、あまり力んで完璧を目指すと、ひとたび挫折したときにそれっきりとなってしまうことがあるものです。やる気のなさがやる気の秘訣です。

さて、久々に復帰したのは、現場で一大イベントが開催されたからです。な、なんと建設現場の敷地内に大勢の人が入っています。

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今日は「東京スカイツリー建設現場通り抜け見学会」の日です。寒い中雨が降るあいにくの天候ながら、現場入り口近くの京成橋には朝9時の開場を前に大勢の人が詰めかけ、20分ほど時間を繰り上げてのオープンとなりました。

見学会入場券の配布先は現場周辺の町会が中心なので、来場者の中には自宅の窓から新タワーが見えるという人も多いとは思いますが、ほとんどの人にとって現場の敷地内に入るのは初めての機会になります(2008年11月2日に町会長の方々を対象にした説明会はあったので、一般の人が入るのがまったく初めてというわけではないです)。

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最近気になっているのは、塔体の鉄骨が地面に接している場所の周辺が、完成後にどのような処理をされるかという点です。いまは地上近くの部分が露出しており、巨大な鋼管が地中に突き刺さっている姿がかなりグッと来るわけですが、完成後にこのあたりが建物内に隠れてしまわないか心配です。

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入場券は町会ごとにごく限られた枚数しか提供されておらず、全体でも配布数は約2000枚ということで、残念ながら私は入手できずいつも通り外側からの見学でした。普段よく撮影をしているゲート付近で写真を撮ろうとしたら「券のない方はここも立ち入り禁止です!」と追い出されてしまうなど、警備はなかなか厳重でした。入口付近では、人だかりを見て開放日と勘違いしてやってきた人が引き返す姿が見られ、冗談ではありますが「ダフ屋も出るんじゃないか」といった声も聞かれるほどで、かなりのプレミアムチケットだったようです。

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2010年02月21日

第3回スカイツリー空撮プロジェクト

本日、昨年10月・12月に続く第3回目の空撮プロジェクトを実施しました。私がヘリコプターに搭乗するのは第1回以来の4カ月ぶりですが、塔体の形のあまりの変化に驚きました。

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天端は303mに達し、断面の形はもうほとんど円ですね。

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参加希望の方には、スケジュール調整など事務処理が追いついてないのでまだちゃんとお返事差し上げられておらずすみません。引き続き参加受け付けは行っていますので、ご興味のある方はお気軽にお声がけください。
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2009年12月22日

作業灯特別全点灯

クリスマスシーズンにあわせる形で12月21日から26日までの6日間、通常であれば工事終了後に消灯してしまう作業用照明を夜9時まで特別に全点灯します。初日の21日に動画を撮影しましたので、また最近しばらく更新が止まっていたのもこれで勘弁してください。寒かったので画面もブルッてますが。

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2009年12月12日

第2回スカイツリー空撮プロジェクト






すみません、2〜3日中には記事を用意しますのでしばらくおまちください。(2009年12月25日)





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2009年11月24日

久々にデッキプレートらしきもの

この日は撮影が夜になってしまったので、普段とは画角が変わってしまうのですがやむなく三脚撮影となりました。それでもやってみて良かったと思える点がひとつあって、それは、塔体内部に投光器があるので、昼間は垂直養生ネットにさえぎられて見えにくい部分が浮かび上がるように見えるということです。

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(ISO100 F8 15秒)

先日注目した第12節の足場周辺も

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(ISO100 F8 30秒)

この通り、より塔体中心に近い部分がよく見え、えーっ!

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あの白っぽく見える部分、あれ、デッキプレートじゃないですか?!

「『デッキプレート』っていきなりよく分からん名前出すんじゃねーよバカ!」とか言われそうですが、いえいえ、いきなりじゃありません。今年1月ごろを振り返っていただければと思います。

デッキプレートというのは床材として使われる波型の鋼板のことで、新タワーの現場ではこのプレートの上にコンクリートを打設することで床を作っています。いまや懐かしい塔体の地上部分

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(2009年1月21日)

でも、1階の床を作るため銀色に輝くデッキプレートがたくさん敷き詰められていました。今日150mの高さに見えた輝きも、ひょっとしたら同じようなデッキプレートなのかもしれないと思い、久々に懐かしいものを発見したと感じてひとりでかなりエキサイトしてしまいました。

新タワーの完成予想図や立面図をよく見ますと、高さ約150mの部分にエレベーターシャフトを取り巻くようなリング状の構造を確認することができます。それはやはり今回注目した場所に違いないと、あらためて確信を得ることができました。

しかし、1月当時の自分のBlogを見ると、日々の現場の変化を何とまぁ事細かに書いていたのかと、我ながらあきれてしまうほどです。ただ、それができたのも、敷地の外からでも現場の内部をつぶさに観察することが可能だったからと思います。いまはそれがかなわないので、普段は実に淡泊なコメントばかりになってしまうのですが、先日の空撮などを通じて(またやりますよ)、できるだけ生きた現場の姿を、何とかして記録していければと思っています。
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2009年10月12日

第1回スカイツリー空撮プロジェクト

既に東京スカイツリーts建設風景さん、スカイツリー男さんのBlogでご紹介いただいていますが、昨日は空から現場を見るべく、現場ウォッチャー数名でお金を出し合ってヘリコプターをチャーターしました。

やってきたのは新木場の東京ヘリポートであります。今回乗るのは朝日ヘリコプター所属のエアロスパシアル(現ユーロコプター)AS355型です。

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朝日ヘリコプターのロビーから駐機場へ降ります。ヘリポートとはいえ空港と同じように立ち入り制限がありますから、この階段を下りたところから先は搭乗客以外足を踏み入れることはできません(といってもゲートも何もないですが)。

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助手席の位置に1名、ベンチシート型の後部座席に4名が乗れます。

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機内はローターの音が大きくて会話ができまないので、乗客はパイロットの声が聞けるヘッドフォンをしますが、航空無線のやりとりまで全部そのまま聞こえてきてマニア的にはかなりグッと来るところです。無線に耳を傾けたり計器を凝視したりしていたら、離陸のときの撮影をすっかり忘れていました。

新木場から飛び立つと、「中防」とそこで現在行われている東京港臨海道路の2期工事が見えてきました。橋の長さはレインボーブリッジの約2倍です。道路マニア的にもかなりグッと来るところです。

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有明コロシアムの屋根が空いていたのでタダでジャパンオープンテニスが見られます。ボールは小さすぎて見えませんが。

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こうして見ると、ここ数年で東京駅周辺に一気に高層ビルが増えたことがわかります。

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ここまで離陸から約5分なのですが、視点を横の窓から前の窓に移すと、いよいよ新タワーの建設現場が見えてきました。

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少し高度を下げつつ、タワーの南西側から近づいていきます。タワーの少し奥に見える大きな丸い建物は、いまUR(昔で言う住宅公団)が全力で売り出し中の高層マンション「イーストコア曳舟二番館」です。

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南側です。ウハーッ

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こ、これが今まで見たくても見られなかったタワーの天端部、ウハーッ

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まるでロータリーエンジンのローターのような切り口の外周に24本の鉄骨の先端が並んでいるのがわかります。三角形の頂点部分の鉄骨だけ先に取り付けられていて1段高くなっているのも確認できます。

それにしても、タワークレーンの操縦室の側面に大林組のロゴが描かれていたのはこれまでも知っていましたが、操縦室の屋上部分にもロゴがあるとは今日初めて知りました。こんなところにロゴを出しても、現場の人を含め誰に対しても宣伝にはならないような気がするのですが……。唯一意味があるとすれば、このような空撮に備えてということなのでしょう。

タワーの周りを反時計回りに旋回していきます。

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右上端が月島、中央上端が先ほどの臨海道路の工事現場、左上が東京ディズニーランドです。それにしても、新タワー周辺の一帯には超高層建築がまったくないのがよくわかります。

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このくらいの方角からが、いつも撮影している全景画像に比較的近いでしょうか。

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反時計回りに1周したあと、一度さらに西へ飛んで旋回方向を逆にします。左右の座席に座る人が均等に見られるように配慮してもらえました。転回中の小ネタ

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次の旋回は私の座っていた席からは逆だったので、あまりうまく撮れた画像はありませんでした。帰り道、現場の南東から北西方向を眺めます。当たり前ですが、こうして見ると空と地面の境目がわかるものですね。

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6分間ほどの現場周辺の旋回を終えて、荒川の上を南に飛んで帰ります。

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葛西臨海公園の先にある葛西海浜公園、こういう形をしているのは地図では見たことがありましたが、この目で確かめるのはもちろん初めてです。

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以上15分間の空中ツアーでしたが、

どうですかご覧になったみなさん、あなたも飛んでみたくなったでしょう!

そこで早速ですが、第2回スカイツリー空撮プロジェクトの参加者を募集したいと思います。

気になるお値段ですが、ヘリのチャーター代が15分で7万円、それを5人でシェアするので、1人あたり1万4000円になります。これを高いと思うか、こんなもんかと思うかは人それぞれですが、今回参加された方々の反応を見る限り、多くの方に「ぜひ一度体験する価値はある」ものと感じていただけるのではないかと思います。それくらい、東京の街を空から眺めるというのは刺激的な経験でした。

正式な募集要項(というほどのものでもないですが)のページは別途設けたいと思いますが、これを聞いて「もう飛ぶ、何が何でも飛ぶ」と思った方は、ひとまず左のコメント欄に返信先のメールアドレスを書いてお知らせください。とにかく人数が5人揃わないことには動けませんので、興味がある方はお気軽にご連絡を。

第1回空撮プロジェクトは、参加される方を募るにあたってご近所の枕橋茶やにご協力をいただきました(というか、どれだけ現場がちゃんと見られるか未知数でもあったので、まずはお店常連の現場ウォッチャーの方々を中心として多少内輪っぽく開催した感じです)。ありがとうございます。

今回の空撮については、10月31日(土)午後3時から枕橋茶やで報告会を行う予定ですので、この日の模様などをさらにお知りになりたい方はぜひお越しください。
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2009年06月23日

たまには動画です

今日は撮影ができなかったので、昨日撮った動画を掲載してお茶を濁したいと思います。

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2009年05月20日

大詳報・深夜の防護構台工事

昨日の夕方、コメント欄から次のようなお便りをいただきました。

「低層棟の東側で、防護板がスタンバイしていました。きっと今夜取り付け作業ですね!」

えーっと思って「東京スカイツリーts建設風景」さんを見ると、確かにそのように書かれています。昼間に撮影した画像を見直してみたら

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確かにタワー塔体の近くに、組み立てられた防護構台のモジュールがありました。こんな大きなものを見落としていたとは情けない限りです。

で、これは夜になったら見に行けということですか! ……いやいや、「絶対行くな」と言われても、行くに決まっているじゃないですか!

というわけで日付が20日に変わって午前1時ごろ、東武伊勢崎線の線路のすぐ北側の道路へやってきました。おおむね、昼間と変わらない状態で防護構台が吊されたまま待機しているようです。

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しかし1時20分ごろになって、ついに緑色のIHIクレーンが反時計回りに旋回を開始しました。

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ここから先は文章で細かくご紹介しているとキリがないので、勢いよくどんどん画像を見ていきましょう。そのままクレーンは旋回を続け、防護構台は終電後の線路の上空まで運ばれました。

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そして、低層棟躯体への取り付け位置付近まで下ろされます。

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よく見てみると、下で待ちかまえていた作業員の方が手で防護構台を持っていますよ。

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何分かかけて位置合わせが行われます。

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位置が決まれば、あとは人手でボルトを締めるなどして、低層棟と防護構台がつながります。この時点で1時45分くらいですが、防護構台の固定は当然確実に行われなければならないので、30分以上かけてしっかりと作業が行われていました。

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固定作業も無事に行われ、防護構台の取り付けが完了しました。しかし……何か忘れていませんか。

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そうです、防護構台はクレーンに吊されてここまで移動してきたので、クレーンのフックから外さなければなりません。ひょっとするとヒモを引っ張ると取れるような仕組みになっているのかもと思いましたが、やはりそんなはずはなく、

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フックのかかっているところまで人が行って手作業で外したのでした。画像ではわかりにくいかもしれませんが、けっこうな高さがあり、傾斜もきつい場所なのですが。作業員の方はスルスルと上ってしまいました。安全帯があるとはいえ、普通の人なら余裕で腰が抜けるくらいの高さだと思います。

これで防護構台がクレーンから外れ、ようやく本当に固定が完了しました。

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2時間近く現場を見続けていてさすがに少し疲れてきたので、自宅に帰ることにします。

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というところでようやく気付いたのですが、西(画面右)のほうの防護板が増えているような……。

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現場に到着して最初に撮影した下の画像と比べてみると、やっぱり増えていました。新規に設置される防護構台にすっかり気を取られていて完全に見落としていたのですが、既設の構台への防護板の取り付けも同時に行われていたのでした。

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この作業でも防護板が別のクレーンで高く吊されていました。タイミングが合わず撮影できなかったのですが、地上から見えない反対側では、この防護板の上端付近にまで作業員の方が上って取り付け作業を行っていました。

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いやーここまでのダイナミックな工事が見られるとは思いませんでした。お知らせいただきありがとうございました!
posted by hidaka at 09:26 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場詳細

2009年05月15日

深夜の防護構台

昨夜は遅くまで起きていたのですが、深夜3時半くらいになって「そういえば、終電後でしかできない防護構台の工事が見られるかも」と思って外に出てみました。

すると、作業自体はもう完了していたようなのですが、日付が変わるころにはまだできていなかった防護構台の鉄骨が取り付けられているのがわかりました。東(画面右)から数えて3番目の構台です。

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この工事の模様は、おそらく新タワー関連Blogの中では随一の詳しさを誇る「東京スカイツリーts建設風景」さんの5月15日のエントリでリポートされていました。そのほかの工事も大変精力的に追いかけていらっしゃるので、未見の方はぜひご覧になられたらと思います。
posted by hidaka at 03:57 | TrackBack(0) | 新東京タワー建設現場詳細

2009年01月21日

建ち始めた鉄骨

これを書いているのは1月26日なのですが、26日として掲載すると後から見たときに時系列がややこしくなるので21日分として更新します。というか、更新時刻が23時59分となっている分はだいたいそういうことだと思ってください。

さて、21日昼間の更新でやたらと大興奮だったわけですが、予兆はあったのです。予定表を見ると、

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躯体工事と掘削だけだったところに「低層棟地上鉄骨建方工事」が追加されていたので、この日から何か変化があるかもしれないとは思っていたのです。しかし、こんなにパッと見てわかる形で変化が現れるとまでは予想していませんでした。

目測ですが、横に渡された梁となる鉄骨は地上から5〜6mくらいの位置でしょうか。普通の建物なら3階の床あたりの高さだと思いますが、タワーの低層棟ではどうなるのでしょうか。

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一方、中心のエレベーターシャフト周辺では1階床のコンクリートを打つためのデッキプレートが敷かれ始めました。この上にコンクリができますと、地下の工事はタワーの脚となる三角形の各頂点部分以外ほとんど見えなくなります。

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見ていたらたまらなくなって、業平橋駅のホームの端へ移動しました。斜め上から見ているときと違って、真横から見ると梁はもう少し高く、4階床のあたりのようにも思えてきました。白っぽい細い梁も設けられていますが、これが各階床なのでしょうか。また、一番北(画面左端)に立てられた鉄骨の下の方から、斜め上方向に飛び出している小さなパーツの存在も気になるところです。

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ついでなので久々に東武伊勢崎線車内からの風景です。薄暗かったのでISO400で撮ったため、ちょっと画像が荒いです。あと、前回は南(画面奥)側の線路を走っているときに撮ったのですが、今回は北(画面手前)側なのでちょっと画角も違います。

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2009年01月13日

見えない穴の中

詳報カテゴリに入れるほどの詳しいネタがあるわけではないのですが、画像の枚数がちょっと多めだったので全景とは別の項目にしました。

さて、最近では現場中央のエレベーターシャフト

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が注目の的となっていますが、今日私が注目したのは、タワー足元の三角形のうち北(画面手前)側の頂点で、深いところの掘削作業が行われていたことです。

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穴の中はほとんど見えませんが、よく見てみると赤い(つまり日立建機製?)ショベルのブームがチラっと頭を出しています。ブーチラという新しいチラリズムです。いやそういうことが言いたいのではなく(言いたいのですが)、この中で地面の掘削が行われていて、その土を右側にある黄色い(つまりコマツ製?)ショベルがさらに引き揚げてダンプトラックに載せるという作業のようです。

このタワーの現場では、基本的には1階床のコンクリを先に打ってフタをしてから地下と地上を同時に作っていく「逆打ち」工法が採用されますが、三角形の頂点部分だけは一番下まで掘ってから上へ組み上げていく「順打ち」工法で作られます。言い方を変えれば、今後外側から地下が見られるのはこの頂点部分だけということになり、ぜひとも中をのぞきこみたいところなのですが、真上からでもないとほとんど見えそうにないのが残念です。

などと思っていたら、読売新聞のヘリコプターが飛んできました。

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パッと見て報道ヘリとわかったわけではなく、撮ったら写っていた「JA134Y」という登録番号を後から調べて籍がわかったわけですが、別にこの現場を撮りに来たわけではないかもしれないのですが、行ったり来たりして3回くらい現場上空を通ったような気がしますので、やっぱり現場の取材だったのかもしれません。

また、このあたりで回転翼機(要するにヘリコプターのことです)以外の航空機を見ることはめったにないのですが、今日は双発のジェット機が飛んでいるのが見えました。太陽の光が強く当たっているのでそう見えたのかもしれませんが、ほとんど真っ白でどこの航空会社か全然わからなかったのがちょっと不気味です。

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工事と関係ない話題が続きすみません。こんな性分なので航空機も好きなのです。さて現場東(画面左)側の詰め所前に、防音シートに囲われた区画がありましたが、シートがめくられて中がチラっと見えていました。しかし中に何があるのかはよくわかりません。シート中チラという新しい(以下略)

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2008年12月04日

躯体工事開始の詳報

詳報というほどでもないのですが、本日はいつもの撮影場所まで行っている時間がなかったので、代わりに現場北側に掘られた溝の中を、出かけた途中に業平橋駅ホームの端からながめてきました。

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掘られた溝の中に柱が見えたと思ったら、あっという間にこうして鉄骨が組み上がってしまったわけですが、いったいこれは何なのでしょうか。

そんなときは、週間工程表(東武鉄道本社前と、押上駅A3出口の西50mほどの場所にあります)を見に行ってみましょう。

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これまで数週間「連続地中壁杭・山留め・掘削工事」だけで変化がなかったのでチェックするのをすっかり忘れていたのですが、そこに「低層棟躯体工事」が加わっています。「躯体」というのは建物の骨組みのことですので、まさにこの鉄骨はタワーの地下部分の構造そのものの一部ということになります。

ただ、今回できあがってきている部分はタワー本体ではなく、周辺の建物の部分だと思われます。タワー本体は三角形ですが、その北側の頂点は、これら鉄骨がまだ組まれていないスペース(下の画像の中央付近)に位置すると考えられます。

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それにしても、鉄骨の頭などの間にロープのようなものが渡されているのは、どういう意図なのか想像できません。

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現場の北側端に沿って掘られた溝でしたが、次第に南(画面奥)のほうへも掘り進められており、このような鉄骨が組まれていく面積も広がっていくものと考えられます。

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2008年07月13日

着工式前日の詳報

日曜ですので、ちょっとだけ詳報をやります。正確には詳報というよりも、ここ数日でフォローできなかった点を列挙する内容です。

まずこちら、明日の着工式の会場です。Blogを書いている一近隣住民として取材を申し込んだのですが、粛々と行う神事ということで残念ながら参加することはできませんでした。また何か別の機会に、取材をさせていただけないかお願いしたいと思っています。

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中央部では、三角形の2辺のような形で溝が掘られていましたが、10〜11日ごろにコンクリートが流し込まれたようです。この溝の場所で、壁型の基礎(壁杭)が地中に構築されるのかと思っていましたが、早々にコンクリートが打たれてしまったので、直接この場所が壁杭になるわけでもなさそうです。しかし、タワーの足元の場所を想像するには十分な形で、引き続き特に注目していきたいポイントです。

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今週のもうひとつのトピックとしては、地面に向かうアタッチメントに特徴のあるこの建設機械が立ち上がったことです。おそらくドリルのようにして地面をまっすぐ下に掘っていく機械だと思うのですが、どういった挙動を示すのかはまだよくわかりません。

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また、いつもの全景画像からは死角になっている場所(全景画像の右下)では、鉄筋が細長いカゴ状に組み立てられています。おそらく、タワーの基礎となる杭の鉄筋だと思われます。基礎は最深部で地下50mくらいまで達するということですが、クギを打つようにハンマーでたたいて入れていくのではなく、穴を掘ってその中にコンクリートを流し込むことで、長いコンクリート柱の基礎を形成します。そのコンクリートの中にこの鉄筋が入るわけです。……と、分かったような顔をして書いていますが、いろいろ調べてみた上での素人の想像ですので間違っていたらすみません。

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そのほか、「ご近隣の皆様へ」の看板を見ると、来週も作業の内容は今週と同じですが、7月15日(火)・17日(木)・18日(金)・19日(土)の4日間、夜10時から12時の間に「夜間搬入作業」が行われる予定となっています。可能であれば日程のどこかでこの模様も見てみたいと思います。

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2008年07月02日

スカイツリー着工日の詳報

7月1日は正式着工(※)ということで何かあるかもと思い、望遠レンズ持参で現場をじっくりと眺めましたので、久々に詳報を書きたいと思います。

(※:ここしばらく「正式着工」という表現を繰り返し使ってしまっていますが、その根拠は建築計画のお知らせの着工“予定”日が2008年7月1日になっているということだけで、本当にこの日が正式着工なのかはいまひとつ自信がなかったりします。クワ入れ式が7月14日に行われるということは確かです)

(2008年7月6日追記:やはりまだだったみたいです。詳しくは7月6日の現場周辺情報をご覧ください)

まずは6月後半この話題で持ちきり(私の中でだけですが)だった黄緑色の装置です。この日、装置の中へコンクリートを流し込んでいるところが見られました。

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しかも、ちょっと入れるというレベルではなく、実にタンクローリー5台分の生コンが打ち込まれました。さらに眺めていると、その後しばらくして黄緑色装置の中から大きな鋼管(ケーシング)が引き上げられました。

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ようやく、ここ数日謎だった作業の内容がわかりました。黄緑色の装置は、鋼管を回転させながら地中に埋め込むためのもの(全旋回ジャッキ)だったのです。鋼管の中の土をかき出して代わりにコンクリートを流し込み、鋼管を抜けば地中に丸いコンクリート柱ができるというわけです。深さはそれほどでもないようですので、これがタワーのメインの基礎になるわけではなく、構造のごく一部になるのか、それとも作業をするための何らかの足がかりになるのかだと思います。

もちろん、以上のような工程が現場を眺めているだけで理解できたわけではありません。クレーンに書かれていた「丸五基礎工業」という施工業者名

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を見て、Webサイトを探してみたら、似たような工法が紹介されていたのでわかったというわけです。もっと早く気付いていれば良かったです。

一方、今日中央北側(画面右手前)にやってきた赤い車両

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ですが、背中にアームのようなものが見えたのでこちらでもクレーンを使った作業をするのかなと思っていたところ、

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なんとアームの先から伸びたのはクレーンのフックではなくホースでした。しかも後ろにはタンクローリーが控え、生コンを供給しています。この車両、高いところや遠いところへコンクリートを送り出す、コンクリートポンプ車と呼ばれるものでした。調べてみたら、この作業専門の業界団体として、全国コンクリート圧送事業団体連合会(「全圧連」!)という社団法人があることもわかりました。「コンクリート圧送工事業とは」というページを見ると

打ち込んだ生コンクリートが固まったとき、設計値どおりの強度が必要であるため、「生きもの」である生コンクリートの品質を変えることなく圧送することが不可欠であるコンクリート圧送工(圧送作業員)は、十分な経験と高度な技能、およびコンクリートに関する知識が要求されます。

とあり、ただホースの先から打ち込めば良いというものではなく、専門のノウハウが要求される工事のようです。ちなみに今回施工を担当するこの吉田工業は地元墨田区の企業のようです。

それで、7月1日の全景紹介では「ようやく地面の木枠の意味が分かった」と書きましたが、まさにこの枠の中にコンクリートが流し込まれるのだと理解しました。ところどころ四角く囲われているのは、ここだけ地面に穴を開ける必要があるためでしょうし、遠くからだと枠内が茶色のネットで覆われていたように見えていたのですが、ネットではなく鉄筋のように思えてきました。

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しかし、タワーの下には地下にも駐車場や機械室が設けられると思うのですが、これだけの広範囲にコンクリートでフタをしてしまって良いものなのでしょうか。ひょっとするとこのコンクリートは作業用の足場で、後で壊してしまうのかもしれません。いずれにしても、こうして地面の上に直接コンクリートを打つのであれば、これまで何度もていねいに「代掻き」が行われてきたのにも納得がいきます。

西側の穴はどんどん深いところまで掘り進められ、一番低いところで作業をしているショベルはアームの一部がときどき見えるだけのところまで降りてしまっています。

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敷地内での車両の往来も多くなり、これからはその誘導だけでも大変そうです。

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2008年05月11日

正解は事務所の建設資材?

では、5月9日に予告していた、4月30日と5月3日の間に発生していた変化についての答え合わせです。といってもふたつの画像

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(2008年4月30日)

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(2008年5月3日)

を切り替えて見比べれば一目瞭然です。正解はここです。

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大事なことなので矢印をでっかく書きました。で、ここをアップで撮ってきた今日の画像がこれです。

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何かの資材が積まれているのが見えます。

毎日の全景は南向きに撮っているので画像の左側が東に相当するのですが、この敷地の東端には、工事事務所や作業員詰め所などが設けられる予定です。これらの資材は、正式着工に先立ってそれらを建てるために用意されているものかもしれません。
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2008年04月12日

試験場がサラ地に(詳報)

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試験場として使われていた場所の舗装やコンクリート柱は完全に撤去され、サラ地に戻りました。

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ユーティリティプレイヤーのショベルカーも当座の役割が終了したのか、今日は仕事でなく洗車をされています。

そして現場にもうひとつ変化がありました。

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これまでは敷地の入口から試験場への通路の途中に太いPF管のような管が渡してあった(上画像)のですが……

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それがなくなっていました。丸めた管をトラックに載せる作業を行っているのが見えたので、今日片付けたのだと思います。

正式着工に向けて着々と準備が進む現場ですが、準備というより片付けといった雰囲気の作業が続いています。
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2008年04月10日

試験柱(?)撤去の詳細

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舗装の破砕作業が進んでいますが、地面を掘り返している区画の角を見ますと、鉄筋のようなものが見えます。4月8日まではここにコンクリートの柱があったはずです。

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上の画像は4月5日の撮影分ですが、現場の中央にはこのように4本(1本はクレーン車の後ろに隠れて見えませんが)の短い鉄筋コンクリート柱がありました。小さいながら将来タワーの構造のごく一部になるのかと思っていましたが、これらの柱も試験用だった模様です。
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